看護師が転職に失敗してしまう理由とは？

注意しておきたい3つのポイント

看護師は人手不足のため求職者に有利な売り手市場ですが、転職したからといって今の状況が100％良くなるわけではありません。「転職しなければよかった」と後悔しないためには、「職場の雰囲気」や「労働条件の確認」「転職の目的」の3つのポイントに注意して探すことが大切です。

「職場の雰囲気」

職場の雰囲気を把握せずに入職してしまうと人間関係に悩まされる可能性が高くなります。「ピリピリした雰囲気で常に気を張っていなければならない」などストレスに感じてしまったら、仕事にも前向きに取り組めなくなるでしょう。職場の雰囲気を知るには職場見学が最適です。興味のある職場を事前に確認して直接確かめることでどのような雰囲気か感じ取れるからです。職場見学を快く受け入れているところも多いので、まずは問い合わせてみましょう。

「労働条件の確認」

労働条件の未確認も転職の失敗につながります。特に間違いやすいのが「週休2日制」という条件です。「週休2日制」とは月に1回だけ週2日休みで他の週は1日だけ休み、というものです。毎週2日休めるのは「完全週休2日制」ですが、意味を勘違いして「休みが少ない、転職に失敗した」と思っている人も少なくありません。
また、表面上の言葉に騙されてしまい、失敗したと感じる人もいます。「有給が取りやすい」「残業が少ない」などが謳われている募集要項を見かけることも多いと思いますが、甘い言葉で誘惑してくるケースは本当かどうか疑うようにしましょう。有給が多いのであれば有給取得数を、残業が少ないのであれば残業平均時間を確認し、言葉通りか比較することをおすすめします。

「転職の目的」

そもそも、転職の目的がはっきりしていなければどの職場に転職しても後悔してしまいます。今の職場に不満がある場合、とにかく悪い面を解決しようとしがちですが、恵まれている面も一緒に考えて転職先を検討しなければ新たな不満が出てくるだけです。
簡単でいいので、ノートなどに「今の職場で嫌なところ」「今の職場の良いところ」「転職先で譲れないところ」などを書き出して、満たしたい条件はどこか、客観的に見つめてみましょう。このとき、職場の問題点だけではなく今後のビジョンも明確にしておけばキャリアプランが立てやすくなります。

きちんと考えてから決断を

看護師は引く手数多なため条件だけを見て安易に転職しがちですが、失敗しないためには焦らずじっくりと考えることが大切です。上記で紹介した3つのポイントを考慮し、自分に合っているかどうかを確認してから決断するようにしましょう。